キャンプやアウトドアで大活躍!SOTOの人気バーナー、レギュレーターストーブST-310は、アウトドアストーブの中でも特に信頼性が高く、多くのキャンパーから愛されている製品です。
特に、ST-310がおすすめな人は次のとおり!
- キャンプ初心者で、安全で使いやすいストーブを探している人
- 料理好きで、火力調整が細かくできるストーブを求めている人
- 山登りで、とにかくコンパクトさを重視する人
- コスパのいい道具を探している人
このレビュー記事では、実際の使用体験に基づいて、SOTOレギュレーターストーブST-310の特徴や使い方、使用する際の注意点を詳しく解説していきます。
キャンプ初心者の方でも安心して使えるように、写真付きで丁寧に説明するよ!
はじめにーST-310の6つの推しポイントー
SOTOレギュレーターストーブST-310は、新富士バーナー株式会社が製造するアウトドアストーブです。
ST-310は、その見た目が”かっこいい”だけではなく、そのコンパクトさと高い性能で多くのキャンパーから熱い支持を得ています。
ポイント1.コンパクトで持ち運びやすい設計
ST-310のゴトクは折りたたみ式。収納時の本体サイズは約幅140×奥行70×高さ110mmと非常にコンパクト。
バックパックの中でかさばらないことはもちろん、小さな隙間にも収まるため、コンテナの収納にも大活躍です。
ポイント2.安定性の高い4本ゴトク
ST-310のゴトクは、鍋が接する部分が約10cm前後と、接地面積が広いため、安定感があります。
1〜4人分の調理が可能で、ソロはもちろん、デュオやファミリーにも大活躍です!
ポイント3.高い燃焼効率
ST-310は、バーナーの火力を低下させずに安定させる機能(マイクロレギュレーター)を搭載しています。
このマイクロレギュレーター機能により、気温やガス缶の残量に関係なく安定した火力を維持できるため、効率的な燃焼を実現しています。
CB缶は低温環境では火がつかないことが多いですが、ST-310は、このCB缶の大きな弱点を克服しています。
火力は落ちますが、氷点下の環境での使用例もあります。
新開発マイクロレギュレーター搭載により、外気温の低下や長時間の使用によるボンベの冷却の影響を受けることなく、つねに高出力を発揮。火力が落ちにくく、連続した調理に強い。
(引用:SOTO公式ホームページ)
ポイント4.焦げ付きが少なく調理しやすい
ST-310のバーナーヘッドは、”全炎孔型火口”と呼ばれ、ドーム状の形とたくさん空いた穴が特徴です。
これらのデザイン設計により、炎が全体的に柔らかく立ち上がり、鍋全体に火があたる設計になっています。
ちなみに、一般的なバーナーに多く見られる火口は”ドーナツ型”と呼ばれ、火が一点に集中して当たるため、どうしても焦げ付きやすくなります。
ST-310のレギュレーター機能と相まって、ドーナツ型の火口では難しい、とろ火調理ができるよ!
鋭い火が一点に集中してあたるアウトドアストーブが多いなか、優しい炎で鍋全体を加熱し、火力調整がしやすいST-310はアウトドア初心者に特におすすめできる製品です。
ポイント5.生ガス(なまガス)が出にくい
マイクロレギュレーターの他の効果に、生ガス(なまガス)が出にくい点があります。
生ガスとは、ボンベ内の液体ガスが気化しないまま噴出されたガスのこと。白い霧状で噴出され、生ガスに点火すると、赤い大きな炎が燃え上がります。
生ガスは、火傷や火災の恐れがあるから危険だよ!
生ガスは、次のような誤った使い方をすると発生する可能性があります。
- ボンベ(ガス缶)の取り付けが悪い
- 使用中に傾ける
- ボンベ(ガス缶)を大きく振る
ST-310はボンベと火口の間にレギュレーターを介することにより、生ガスの発生を抑制しています。
使用中に不意にボンベを傾けたり、振ってしまっても生ガスが出にくい設計なので、安心して使用することができます。
ポイント6.高コスパで買い求めやすい
コンパクトさ、使いやすさ、安定性など、これだけの高性能を備えているにもかかわらず、ST-310の価格は6,985円(税込)とリーズナブル。
初心者からベテランまで、多くのキャンパーが気軽に購入できる価格帯に設定されています。
性能と価格のバランスが非常に良く、アウトドアストーブの定番モデルとして支持されている理由の一つです。
耐用年数は10年だから、700円/年で使える計算だね!
ST-310の製品仕様
SOTOレギュレーターストーブST-310の基本的な製品仕様は以下の通りです。
ST-310製品仕様
- 製品サイズ
幅166×奥行142×高さ110mm (使用時・本体のみ)
幅140×奥行 70×高さ110mm (収納時)
(引用:SOTO公式ホームページ)
- 重量 330g(本体のみ)
- 材質 バーナー/器具栓つまみ/ゴトク:ステンレス ボンベホルダー/点火スイッチ:樹脂
- 生産国 日本
- 発熱量 ※1 2.9kW (2,500kcal/h)
- 使用時間 ※2 約1.5時間 (ST-760を1本使用時)
- 使用燃料 SOTO製品専用容器 (ST-760、ST-700)
- 点火方式 圧電点火方式
- 付属品 収納ポーチ
- ※1 気温25℃無風状態で点火後から5分間の燃焼データより算出。 ※2 気温25℃無風状態で点火後から30分間の燃焼データより算出。
折りたたんだ時の手のひらに収まるサイズ感と、重さが330gという軽さがST-310の最大の魅力です。
ST-310をより安全に使うためのカスタマイズ
ST-310の使い方を説明する前に、ST-310をより安全に使うためのおすすめカスタマイズをお伝えします。
実際にST-310を愛用している私が、これは必ずやった方がいい!と胸を張ってお伝えできるもの。
よかったら、参考にしてください。
シリコンチューブで火傷防止!めちゃくちゃ熱くなるゴトクから手を守れ!
ST-310のゴトクの残念なポイントが次の2つ!
- 使用時や消火直後はゴトク全体がかなり熱くなる
- 使用するテーブルによっては、ゴトクがツルツルとよく滑る
私は過去に、火力調整の際やツルッと滑ったST-310を支えようとした時に、ゴトクの足元に触れて火傷をしたことがあります。
“熱い”と頭でわかっていても、うっかりゴトク部分を触ってしまうんだよね…
これらの弱点を補うため、ST-310が手元に届いたら、まず始めにシリコンチューブを取り付けることをおすすめします。
SOTOの公式ページには、点火スイッチを押しやすくするスイッチとシリコンチューブの専用のアシストセットが販売されています。
私はAmazonで400円くらいのシリコンチューブ、1m分(内径4mm、外径6mm)を購入しました。
2020年に取り付けてから4年になりますが、劣化など気になるところは特になく、耐久性に問題はありません。
シリコンチューブの取り付け方は簡単で、次の3つのステップでできちゃいます。
シリコンチューブのおかげで滑りにくくなるし、使用中にゴトクに触れても大丈夫だよ!
DAISOクッキーの型抜きで風を防ぐ!
高性能なST-310ですが、風に弱いことも弱点の1つ。
ST-310を風の強い日に使用すると、いつの間にか火が消えていた!なんてことがあります。
そんなST-310の弱点をカバーするのにおすすめなのが、100円均一DAISOの”CUTE COOKIE CUTTERS かわいい抜き型5個組”(JANコード:4549131590951)。
このDAISOのクッキーの型抜きを使えば、丸裸で風にさらされていたバーナー部を風から守ることができます。
5個組を買ってね!4個組はサイズが大きくて上手くはまらないよ!
それでは、取り付け方を紹介していきます!使用するのは、丸型の型抜きです。
ST-310の使い方を詳細説明
それでは、ST-310の使用方法を解説していきます。ST-310は、以下の手順で簡単に使うことができます。
STEP1. バーナー部のセット
STEP2. 容器(ボンベ)の取り付け
STEP3. 点火
STEP4. 火力調整
STEP5. 消火・片付け
それでは、順番に詳しく説明していくよ!
①遮熱板をボンベホルダーの上まで回転させる
②4本のゴトクを開き、ロックされたことを確認する
①器具栓つまみをOFFの方向(時計回り)に回らなくなるまで回します。
②容器(ボンベ)の切り込み部をガイド(凸部)に合わせ、ガイド(凸部)に向かって押し付けます。
ガス漏れに注意!!
CB缶を取り付けた後、CB缶ががたつかないか、 「シュー」というガス漏れの音やガスの臭いがしないかを確認しよう。
所定の位置以外にあると容器(ボンベ)の取り付けができません。
容器(ボンベ)がうまく取り付けられない場合は、ガイド(凸部)が所定の位置(左側に止まるまで回した位置)にあるか確認しましょう。
①器具栓つまみを左の方向(反時計回り)に、1.5~2回ほど回すとガスが出はじめます。
②点火スイッチを「カチッ」というまで押し点火を確認します。点火しないときは点火スイッチを続けて数回押します。
ゴトクの上に鍋などを置いて点火しないこと!点火スイッチを押すときに、鍋が倒れて危険です!
遮熱板は必ずボンベに接触させます。
浮いた状態で使用すると、異常加熱で、遮熱板の変色や火傷の危険があります。
炎を確認しながら、器具栓つまみを回して火力調整を行います。特に弱火での調理時は、炎が消えていないか定期的に確認しましょう。
・火がついている状態で持ち運んだり、動かしたりしない!生ガスが発生し炎が大きく立ちあがり、やけどや火災の危険があります。
容器(CB缶)の温度が低いと火力が弱くなります。真冬や気温が低い環境で使用する場合は、予備のボンベを用意しておくことをおすすめします。また、使用前にボンベを室温に近づけておくことで、より安定した火力を得ることができます。
①器具栓つまみを右の方向(時計回り)に回らなくなるまで回し、炎が消えたことを確認します。
②容器(ボンベ)を左方向へ止まるまで約60度回し、取り付け時と逆方向に引き容器(ボンベ) を取り外します。
バーナー部が完全に冷めてからセット時と逆の手順で4本のゴトクを閉じ、収納ポーチに収納します。
片付けの際は、必ずゴトクが完全に冷却されていることを確認し、焦らず丁寧に作業を行うことが重要です。
・ゴトクを収納する際は、1本づつ必ずロックを解除してから行ないます。ゴトクをロック状態のまま無理に収納すると、破損する恐れがあります。
・CB缶は取り外して保管します。CB缶を装着した状態で保管すると、落下してガスが出たり、落下の衝撃で発火の恐れがあります。
ST-310を安全に使うための注意点
ST-310は、火を取り扱う道具です。火傷や怪我をしてしまっては、楽しいキャンプも台無し。また、誤った取り扱いは重大事故に繋がる恐れもあります。安全に使用するためにも、適切な取り扱いをすることが大切です。
【使用場所】選び方と注意点について
- 接地面が安定していて平らな場所で使う
- 強い風が吹くときは、火が消える恐れがあるため、使用しない
- 屋外専用なので、室内や車内などの使用は控える
ST-310を安全に使用するためには、適切な場所選びが重要です。
使用中にバランスを崩して倒れることがないように、平らで安定した場所を選びましょう。
また、ST-310はバーナー部分に風除けが付いていないため、風に弱いです。
気がづかないうちに火が消えていた!ということにならないように、強風下での使用は避けましょう。
また、ST-310は「屋外専用」と取扱説明書に記載があります。使用する場所選びには注意しましょう。
使用容器(ボンベ)は加熱に注意!
容器(ボンベ)が直接熱せられると、爆発事故に繋がる恐れがあるため、ボンベの取り扱いには特に注意が必要です。
その他、安全に使用するためにも、以下のような不適切な使用方法は絶対にしないでください。
- ヒーターや焚き火など、熱気が当たる場所で使用しない
- 夏の砂浜など、日光によって容器(ボンベ)が加熱するような環境で使用しない
- 風よけのために、石やブロック、板などで全面を囲って使用しない
- 炭の火起こしには使わない
- 2台以上並べて使用しない
こんなときどうする?異常時の対応方法
緊急時の対応として、以下の手順を必ず覚えておきましょう。
器具栓つまみを回しても火が消えない
器具栓つまみをOFF(反時計回り)の方向に回らなくなるまで回しても火が消えない場合は、ガスがなくなるまで燃焼させます。
器具栓つまみが回らなくなったら、それ以上無理に器具栓つまみを回さないようにしましょう。
また、ガスが尽きるまで燃焼させる際は、周囲に注意して、火から目を離さないでください。
器具栓つまみを回しても火が消えなかったときは、新富士バーナーサポートページ又は電話で点検・修理を依頼しましょう。
新富士バーナーお問い合わせ先(お客様係):0120-75-5000
容器(CB缶)を装着すると異音やガスの臭いがする
容器(CB缶)を装着した時に変な音やガスの臭いがするときは、正しく取り付けられていない可能性があります。
取扱説明書を確認しながら、正しく取り付けられているか、もう一度確認してください。
正しく装着できているようであれば、故障かもしれません。
使用は直ちに中止し、新富士バーナーサポートページか電話で点検・修理を依頼しましょう。
新富士バーナーお問い合わせ先(お客様係):0120-75-500
ST-310のメンテナンスと耐用年数
道具を大切に長く使っていくためには、使用後にお手入れをするのが一番です。
特に、水分や汚れがついたままの状態で片付けてしまうと故障の原因になるので、鍋を拭きこぼした場合はしっかり拭き取るようにします。
日常的なお手入れ方法
ST-310の日常的なお手入れは、使用後の簡単なクリーニングで大丈夫!水分や汚れは、乾いた布で拭き取りましょう。
鍋を拭きこぼしてしまったら、バーナー部分の目詰まりがないか確認します。
バーナーの目詰まりは不完全燃焼の原因となるため、特に意識してキレイにしましょう。
ゴトクやバーナーに付着した油汚れは、中性洗剤で落とし、完全に乾燥させてから保管することが重要です。
使用後は本体が熱々!冷めたのを確認してからやろうね!
長期保管時の注意点
長期間使用しない場合は、ST-310からCB缶を取り外し、CB缶は涼しい場所で保管します。
ST-310にCB缶を装着した保管すると、思わぬ落下により、破損やガス漏れ、火災などに繋がる恐れがあります。
必ず取り外して保管しましょう。
ST-310の耐用年数
ST-310の部品には、ゴムも使われています。このゴムは、使用頻度にかかわらず経年劣化していくので、製造年月から10年を目安に使用をやめ、新しいものに買い替えましょう。
製造年月は遮熱板の裏のシールに書いてあるよ!
まとめ
以上、SOTOレギュレーターストーブST-310について、以下の項目で詳しく解説しました:
- はじめに – ST-310の6つの推しポイント
- ST-310の製品仕様
- ST-310をより安全に使うためのカスタマイズ
- ST-310の使い方を詳細説明
- ST-310を安全に使うための注意点
- こんなときどうする?異常時の対応方法
- メンテナンスとお手入れ
ST-310は適切に使用・管理すれば、長年にわたって安全に使用できる信頼性の高いアウトドアストーブです。我が家でもキャンプに行くときは必ず持っていきますし、山登りやピクニックなど、荷物を軽くしたいときにも大活躍してくれます。
自然の中でお湯を沸かしてコーヒーを飲む、インスタントラーメンを食べる、料理をする。
ST-310があれば、外遊びの楽しみ方は無限に広がります!みなさんも、この記事を参考に、安全で快適なキャンプライフを楽しんでくださいね!