公園やキャンプ場、時には海沿いでよく見かける松ぼっくり。実は、キャンプや焚き火の焚き付け材料として適しているんです。松ぼっくりの独特な形状と構造が、火起こしに最適な条件を生み出すからです。
本記事では、松ぼっくりを使った効果的な焚き付け方法と、その魅力について詳しく解説していきます。子どもと一緒に拾った松ぼっくりで、火を起こすのも楽しいですよ!
そもそも焚き付けとは?ライターやマッチだけで火は付かない!
「焚き付け」とは薪や炭などに火をつけるために、最初に燃やす燃えやすいものを指します。キャンプやBBQに行ったときのことを想像してみましょう。大きな薪や炭にいきなり火をつけても燃えませんよね?そこで必要になるのが「焚き付け」です。
初めは小さくて燃えやすいものを使って小さな火を作り、その小さな火から、少しずつ大きな薪や炭に火を移していくことを「焚き付ける」と言います。
枯れ葉や小枝、ほぐした麻紐、細く割った薪、新聞紙、市販の着火剤など、よく燃えるもので、薪や炭に火を移すために最初に燃やすものを「焚き付け」だと考えると良いでしょう。
「焚き付け」は、薪や炭に火をつけるための「お手伝い」のようなものだよ!
焚き付けに使うものは、例えば次のようなものがあります。
- 落ち葉
- 小枝
- くしゃくしゃに丸めた新聞紙
- 細く割った薪
- ほぐした麻紐
- 市販の着火剤
これらは全部、火がつきやすくて、すぐに燃え始めるものです。この小さな火から、徐々に大きな薪に火が広がっていって、最後には素敵な焚き火になります。そのため、「焚き付け」は焚き火をするときの大切な第一歩です!
松ぼっくりが最強の焚き付けである6つの理由
私は松ぼっくりが最強の焚き付けだと考えているのですが、それには次の6つの理由があります。それぞれ、順番に解説していきますね!
- 簡単に見つかる
- タダなのでお財布にやさしい
- 自然の贈り物なので最強にエコ
- めちゃくちゃ軽い
- 燃やしても臭くない
- 一年中使える
理由1. 簡単に見つかる
松ぼっくりは公園やキャンプ場、街路樹など、至る所で簡単に手に入れることができます。また、松の木は塩分や乾燥、強風に強い特性があるため、防風林として海岸沿いに植えられていることも多いです。
一年中拾うことができますが、秋から冬にかけてたくさん落ちています。外遊びにもいい気候の日が多いので、公園に遊びに行きながら松ぼっくりを探してみてください。
山にハイキングした時にもたくさん落ちていたよ!
理由2. タダなのでお財布にやさしい
焚き付け使われる着火剤にはいくつか種類があり、値段も100円均一で売っているものから数千円台と幅広いラインナップがあります。でも、落ちている松ぼっくりはタダです!一番お財布に優しい焚き付けです。
先日、松ぼっくりを拾いに行ったのですが、公園内をシルバー人材の方が公園内に落ちている松ぼっくりをホウキでかき集めていました。シルバー人材の方がどんどん松ぼっくりを片付けていく中、私もたくさん拾い、公園の美化活動に貢献した気分になりました。
松の木がたくさん植えられている公園で松ぼっくりを拾ってきました!秋〜冬はたくさん落ちているよ!
理由3. 自然の贈り物なので最強にエコ
松ぼっくりは自然からの贈り物です。人工的な着火剤とは違い、環境に優しいことはもちろん、使用後も自然に還ります。そのため、自然を楽しむキャンプにはピッタリのエコな着火剤ですよ!
理由4. めちゃくちゃ軽い
松ぼっくりは、中が空洞になっているため、とにかく軽いです。そのため、持ち運びや保管に大変便利です。松ぼっくりの中の空洞構造のお陰で、空気がよく通り、火が付きやすく燃えやすくなっています。
我が家では、とにかく軽いので、焚き火をするときは紙袋いっぱいに松ぼっくりを持っていきます!
理由5. 燃やしても臭くない
市販の着火剤の中には、火を付けると灯油のようなニオイや刺激臭がするものがあります。松ぼっくりは燃やすと、松の木の香りがほのかに漂ってきます。燃やしても臭くない松ぼっくりなら、焚き火をしながら松の香りを楽しむことができるので、焚き付けに使う利点の一つと言えるでしょう。
松の香りは「キャンプしてる〜!」って気持ちにしてくれるからいいよね!
理由6. 一年中使える
松ぼっくりは、自宅で保管ができます。私は公園やキャンプ場で拾った松ぼっくりを自宅に持ち帰って保管しています。そして、キャンプに行くときやデイキャンプで焚き火をする際に持っていき、焚き付けとして使っています。一年中使えるのも、松ぼっくりが便利な焚き付けである理由の一つです。
松ぼっくりを焚き付けに使うコツ4選
- 使う前日までには松ぼっくりをよく乾燥させる
- 松ぼっくりは炭や薪の下に置いて燃やす
- 松ぼっくりと一緒に小枝や薪を細く割ったものを使う
- ケチらないでたくさん使う
天然の最強の着火剤である松ぼっくりですが、うまく使えないと、その威力を十分に発揮させることができません。ここでは天然の着火剤、松ぼっくりを上手に使うコツを4つ紹介します。
順番に解説していくね!
コツ1:使う前日までには松ぼっくりをよく乾燥させる
火起こしに水分は大敵です。ましてや、最初の小さな火をつける段階で水分があれば、白い煙がモクモク出るばかりで焚き付けがうまくいきません。一方、乾燥した松ぼっくりは、火がつきやすく、長く燃え続けるため、効果的な焚き付けとなります。
松ぼっくりのカサが閉じて、シュッとしている状態はまだ水分を含んでいる証拠です。特に、地面に落ちている松ぼっくりに多く見られます。
松ぼっくりはカサが開いて、大きくきれいに開いている状態が理想的です。
乾燥した松ぼっくりは、パカッと開いているよ!
使用する前日までには、日光に当てたり、室内の風通しの良い場所に置いたりして、十分に乾燥させましょう。我が家では、天気が悪いときは、松ぼっくりを除湿機の近くに置いて乾燥させたりします。
コツ2:松ぼっくりは炭や薪の下に置いて燃やす
松ぼっくりを焚き付けに使う際に、松ぼっくりを置く場所が大事なポイントとなります。炎は下から上に向かって上昇する性質があります。そのため、松ぼっくりを炭や薪の下に置くことで、効率的に火を燃え広がらせることができます。
この配置により、松ぼっくりの火が自然に上に向かって燃え上がり、上に置いた炭や薪に火が移りやすくなります。また、この方法は酸素の供給も促進し、より強い火力を生み出すことができます。
初めてのときは、まず松ぼっくりや小枝を燃やしてから上に薪を配置していくとやりやすいよ!
コツ3:松ぼっくりと一緒に小枝や薪を細く割ったものを使う
より効率的に薪や炭に着火させるために、松ぼっくりと一緒に小枝や薪を細く割ったものを使いましょう。よく晴れた日であれば、キャンプ場などに落ちている小枝でも構いません。松ぼっくり単体で焚き付けるよりも早く火の勢いをつけることができ、安定した火起こしが可能になります。
ほぐした麻紐を一緒に燃やすのも、やりやすいよ!
コツ4:ケチらないでたくさん使う
火を起こすときは、松ぼっくり遠慮なくたくさん使いましょう。一度に3〜5個程度使うことで、より確実に火をつけることができます。また、松ぼっくりが燃え尽きそうになったら、適宜追加して火の勢いを絶やさないようにしましょう。十分な量を使うことで、火起こしの失敗を防ぎ、スムーズに焚き火を始められます。
まとめ
- 無料で手に入る最強の着火剤:松ぼっくりの魅力を徹底解説
- そもそも焚き付けとは?ライターやマッチだけで火は付かない!
- 松ぼっくりが最強の焚き付けと言われる6つの理由
- 松ぼっくりを焚き付けに使うコツ4選
本記事では、松ぼっくりを焚き付けとして使用する方法について詳しく解説しました。
松ぼっくりは無料で手に入り、環境に優しく、軽量で持ち運びやすい、素敵な焚き付け材です。乾燥させること、適切な配置、他の焚き付け材との併用、そして十分な量を使用することが、松ぼっくりを最大限に活用するコツです。これらの方法を実践すれば、キャンプや焚き火でより楽しく、効率的な火起こしが可能になりますよ!